タラバガニは太い脚の肉が食べ応えがあって、カニの中でも1位2位を争うくらい人気のカニです。
ここ1,2年は、ロシアから日本に対してのタラバガニの輸入制限が入ってタラバガニの輸入が激減してしまっています。
完全に供給不足に陥っていて高いとかじゃなく、品薄いう状態に陥っているのです。
今回はカニ通販におけるタラバガニ事情を語っていこうと思います。
目次
タラバガニというカニと供給先の事情について
もはや知っている人も多いと思いますが、タラバガニというのはカニではなくヤドカリの仲間ですね。
これはカニの足が4対あるのに対して、タラバガニが3対しかないのがヤドカリの仲間ということを象徴しています。
そしてタラバガニというネーミングは鱈の漁場の近くに生息することから鱈場蟹と言われています。
ロシア産のタラバガニの輸入規制
現在はロシアから日本へのタラバガニの輸入が減ってしまって、それがそっくりそのまま中国や韓国に流れてしまっている有様です。
ロシアからのカニが入ってこないため、北海道の稚内や紋別の水産加工業者はマジメに仕事がない危機的状況なほどです。
そこで、ロシアからタラバガニが入ってこないため、最近ではノルウェー産のタラバガニが代わりに入ってきていますが、まだ本格的ではありません。
ノルウェーのタラバガニについて
ノルウェーのタラバガニは旧ソ連時代にカムチャッカ半島から大西洋側のバレンツ海にタラバガニを移入させて、養殖させた外来種となります。
バレンツ海にはタラバガニの天敵のタコやオオカミウオなどがいないことで、タラバガニを獲って食べることもなく大繁殖しているそうです。
おかげでノルウェーの海はタラバガニが海底の海草や魚や貝を食べ尽くす、海のギャングとして厄介者になっている現状でもあります。
日本のタラバガニの現状といえば
話を戻して日本のタラバガニはというと、昔は静岡県駿河湾や徳島県沖の深海でタラバガニの捕獲が記録されていますが、今の日本の太平洋では存在してないと思います。
では、日本海やオホーツク海はというと、タラバガニは生息はしているようですが、本ズワイガニ同様に流通するほどの数が獲れないのが現状です。
2010年以前は北海道のオホーツク海沿岸で獲れたタラバガニをフラワーポーション(刺身)の冷凍品を売っていた時期もありますが、現在ではほとんど獲れないためそれ以来見たことがありません。
そのためタラバガニの値段というのは値段が下がる要因は見当たらないですね。
余談 青いタラバガニが見つかる
タラバガニは英語でRed king crabと呼ばれます。
上の画像を見てわかるとおり活ガニの状態では体色が赤褐色というわりと地味な色となっています。
これがボイルや焼きガニにするとオレンジ色っぽいよく見る色に変わります。
これは大多数のカニやエビで起こる作用ですね。
2014年2月に真っ青なラベンダー色のタラバガニが発見されました。
ちなみにアブラガニは英語でBlue king crabと言って褐色にうっすら青い部分があります。
しかし、この青いタラバガニはモロの真っ青なボディをしています。
これは北海道札幌市の蟹卸売のマルサン三上商店が偶然発見したものです。
そして、青いタラバガニはアメリカのアラスカ州でも発見されたようですね。
このアラスカの青いタラバガニはアブラガニっぽいですね。
その理由が、殻全体が油を塗ったようにテカテカしている点と、甲羅や脚のトゲの数が少なくてマイルドな感じがするからです。
たぶんこの青いタラバガニもボイルをすると鮮やかな赤い色になると思います。
すごく不思議ですよねー。
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