カニ通販のメインのカニセットは売り切れない? 年末の受付期間について

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カニセットが売り切れ 元カニ店長裏話

※この記事は約4分で読むことができます。

カニセットが売り切れ

私はカニ通販業界におよそ5年ほど勤めていましたが、カニは冬のもので12月にビックリするほど売れるものです。
そのためそれぞれの通販サイトでは
「数に限りがあるのでお早めに!」
という文句が必ずと言っていいほど書いてあります。

例えば当サイトがイチオシしている、かに本舗(匠本舗)でも
一番最初にこのような文言を表示させています。

このカニ通販のカニセットは売り切れになるのかを語ってゆきます。

目次

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カニ通販のカニセットは売り切れない?

カニはここ数年でとても高くなりました。
2014年の消費税の増税を境に、カニに限らず魚介類や加工食品全般が値上げラッシュです。
これまでは薄利多売をしていた所が多かったのですが、これからは原料からして値上げしていて、もはや利益を削るのでは成り立たなくなっています。

そして
イカが獲れない
サンマが獲れない
サケが獲れない
特定の海産物が立て続けに不漁が続いています。

そこでカニはどうなのよ?
ってことですよね。

カニは御存知の通り、タラバガニはロシアの輸出規制の影響で品薄になっています。
しかし、元々タラバガニの強いカニ通販ショップは、しっかりと年末に売るだけのタラバガニを用意しています。

ズワイガニはここ2年で値上がりが続いていますが、在庫に関しては潤沢に持っているはずです。

毛ガニについては、北海道の噴火湾や釧路沖の毛ガニが記録的な不漁で、かなりヤバイ状況になっていますね。
2017年の毛ガニ漁についてはこちらの記事を参照してください。

 

元蟹屋店長ひろしがやっていた年末の販売計画

私の勤めていた会社では、年に何度か販売計画を進めていっていました。
これは年末に向けて、売れる商品を切らさないようにカニの製造工場に生産計画を決めてゆきます。
私の勤めていたカニ屋は生冷凍ズワイガニをメインにしていました。
特に売れていたのが、大きなサイズのズワイガニ足ポーションです。
これをメインに広告をかけて押し出しをしていました。

 

この大きなズワイガニポーションに、カニ爪や爪下を詰め合わせたセットも人気でしたね。
カニの棒肉だけだと、ものすごい割高感があるのですが、カニ爪や爪下ポーションをセットに組み込むと同じkg数でも安く出すことができるのですね。
カニ爪や爪下ポーションは棒肉よりも可食部が少なくなりますが、コスパが良いのでオススメできますね。

まずは年初にズワイガニの原料を確保するために、カニ足、爪下、カニ爪、肩肉の概算をしてゆきます。
結局カニ足のポーションをたくさん作るに比例して、爪下、カニ爪、肩肉の生産量も増えてゆきます。
さらに大きなサイズのカニ足ポーションは、大きなズワイガニの上4本しか取れないのですね。
そこでズワイガニの原料は大きくないといけません。

 

そして夏から秋になってタラバガニや毛ガニ、鮭、いくら、開きホッケなど、メイン商材と並列で売る商品を決めてゆきます。
これは昨年の売れた数量データを基に決めてゆきます。
これらの商品は毎年売れる量は長年やっていると売れる数がある程度予測がつくので、基本的に昨年と同じなんですけどね。

 

カニ通販のメインのカニセットは売り切れるのか?

カニ通販に限らずに商品というのは定番商品と特売でのスポット商品が存在しますね。
定番商品というのはメインのカニセットの他に1年中同じ値段で売っているものとなります。

 

それに対してスポット商品というのは、季節限定や大型セール、年末限定で売っているものです。
スポット商品とは期間限定や数量限定の商品ですね。
例外なくスポット商品というのは定番商品よりも割安で売られることとなります。

当然ながらスポット商品というのは普通に売り切れます。
特に楽天スーパーセールなんかの大型セールでは、スタートして1分以内に売り切れもありえます。
また、メインに売っている以外のカニというのは12月の中旬には売り切れていることがほとんどです。

 

それに対して
メインで売っているカニセットは売り切れません!
これが出店して1年や2年の新規のショップならば、販売予測を見誤って売り切れになることはあります。

 

しかし、出店して5年以上経つカニ通販ショップというのは、売れる商品を絶対に切らさないように仕入れや製造をします。
メインのカニセットを押し出して集客します。
そのついでに、あらゆる販売商品を見せつけるためです。

 

一番売れる時期に看板商品のカニセットを売らないというのは、あまりにも商売っ気のないことになります。
メインのカニセットはあらゆる手段を使ってでも原料を確保しているのです。

 

メインのカニセットは売り切れないけど別の問題が

12月はカニ屋が本気を出してくる季節です。
年末年始のカニを発送するために注文処理や問い合わせ対応、発送するための梱包要員を増員してゆきます。
これは他部門の社員やパートを回してもらったり、アルバイトを雇って対応してゆくのですよね。

 

12月は注文入るのに比例して日時変更、送り先変更、重複注文、キャンセルも増えています。
これは注文直後の変更は何の問題もありません。
ところが、12月初旬で入った注文で12月31日着の注文は12月中旬に伝票処理をしてゆきます。
伝票処理したあとで何らかの変更が入った場合は発行済の伝票を引き抜いて伝票処理しなおします。
山のようにある発送伝票から、変更のあった顧客の伝票を特定して伝票を発行し直すのですが、これがなかなか骨の折れる手順でした。

12月の終盤にもなると、ものすごく混雑してくるので100%正しい伝票処理はできません。

また、ショップによっては12月○日以降は
注文の変更を受けませんという対策もしてきます。

 

そういうこともあって年末年始に使うカニといえども12月終盤に注文するのは得策じゃないのですよね。
年末年始のカニを買うなら、遅くても12月20日までに注文を入れていたほうがいいのです。

 

カニ通販のカニセットは売り切れない?のまとめ

長年カニ通販をやっているショップは長年の販売データを持っています。
そのためメインで売っているカニセットは毎年想定以上の在庫を持っています。
一番カニが売れている時期にカニを売らないのはカニ屋ではありません。

 

そのためカニの在庫についてはあんまり気にしなくていいです。
ただし、メインのカニセット以外は数が決まっているので普通に売り切れます。
また、年末年始に食べるカニの注文は12月初旬から中旬にするのが得策です。
そして、送付先変更や日時指定の変更はしないほうがいいですね。

 

もしも、到着日時を遅くしたい場合は商品が発送されてから、運送会社に受取日時を変更するのが無難ですね。
反対に早く受け取らないといけない場合や、送付先変更はカニ通販ショップに変更依頼をメールでするのがいいです。
電話でのやり取りでは事故が起こった際に、言った言わないの問題に発展します。

注文の変更の仕方については以下の記事を参照するといいですね。

 

 


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