カニ通販に限らず、通販で切っても切れないのが送料となります。
アマゾンでは送料無料が当然のようになっていて、送料無料が大正義で送料を取るところは悪という風潮があります。
「このショップは送料で儲けてる!」
と、怒りを感じるかもしれませんが、実はそうでもないのですよ。
今回はカニ通販に限らず通販における送料の話をしますね。
目次
通販での送料についての販売戦略とは?
ネット通販と聞くと一番に頭に浮かぶのがアマゾンとなり、楽天市場、ヤフーショッピンクという感じですね。
まずは、今やネット通販の雄となったアマゾンの送料無料について説明しますね。
アマゾンの送料無料の事情
客観的に考えると、アマゾンみたいな巨大な市場はヤマト運輸や佐川急便といった宅配業者には魅力的なものとなります。
たしかに
アマゾンという市場はとてつもなく巨大ですが
運賃をメチャクチャ買い叩かれているのは周知の事実です。
ついこの前はアマゾンの配送を佐川急便が請け負っていましたが
佐川急便が採算が取れなくてヤマト運輸に取って代わられました。
ヤマトは現在、年間17億個超の宅急便を配達する。アマゾンの荷物はその2割にあたる約3億個。
最大手の荷主ではあるが、運賃は約250円と業界で最も安い水準。同社の平均運賃単価である570円台と比べると、アマゾンの安さが際立つ。
文春オンラインの記事によると
アマゾンの運賃は約250円で平均運賃単価が570円台で、通常価格の半分以下の運賃で荷物を引き受けているわけです。
単純に考えて
1個当たり250円宅配してくれるって、異次元な安さだと思いませんか?
(2018年12月現在で一般人がヤマト運輸で一番小さい60サイズで同じエリアで荷物を発送すると907円かかります)
それを踏まえて各通販業者がヤマト運輸や佐川急便で払っている運賃はそれぞれ宅配業者との交渉によって決まります。
アマゾンのように巨大な市場は強気に出て運賃を買い叩くことも可能です。
しかし、交渉力の低い通販ショップは全然運賃は安くならないわけです。
そのため、小規模な店や運送業者にナメられている店というのは送料を高くせざるを得ないわけです。
また、送料には運賃以外にダンボールやビニール袋などの梱包費も込みで送料を設定している店もあります。
カニ通販の送料無料は大正義?
前置きが長くなりましたが、送料についてカニ通販のショップにあてはめてみますね。
カニ通販で精力的に売っている店
楽天市場やヤフーショッピングでカニを売りまくっている店はカニセットの大半が送料無料です。
そして、カニ通販のサイトでヤル気を感じられない店ほど送料を別途取っています。
では送料無料が大正義かというと実はそうでもなかったりします。
基本的に送料無料のカニセットというのは
商品代金の中に送料が含まれている
ということになります。
仮に送料無料のカニセットを3つ買ったとして
同じ住所に配送したとします。
すると
1つの梱包にして指定場所に配送されますよね。
そうなると経費の面から考えると
ダンボールなどの梱包資材と運賃が1つ分で済んでしまうわけです。
3個のカニセットを1個口に梱包します。
すると、ダンボールのサイズが上がったとしても、1個のダンボールにまとめて梱包すると、送料がかなり削減されます。
そして、送料無料のカニセットの通販で2個セットや3個セットがものすごく割安になる理由というのも送料が絡んでいるからなのです。
送料を取るカニ通販は悪なの?
前述の送料無料のカニセットでは複数の商品を買ってもらうことで、送料無料というものを逆手に取って商売をしています。
そういう意味では送料無料が多いショップというのはエグイ商売をしています。
例として上の毛ガニがそれぞれ下記の送料だったとして
Aのショップ送料無料
Bのショップ送料が1,000円
仮に、毛ガニの値段が下記のようになってるとします。
Aのショップが4,000円
Bのショップが3,000円
どちらのショップも毛ガニ+送料の合計金額が4,000円となります。
では、この毛ガニを2個買った場合はこうなってしまうのですよ。
Aのショップが4,000円×2個+送料0円=8,000円
Bのショップが3,000円×2個+送料1,000円=7,000円
なんと、送料無料のAのショップの方が高くついてしまうわけです。
今回はちょっと極端な例を用いてみましたが、もうどっちが正義なのか比較できないわけです。
今の小売店はいろいろなライバルがいて価格競争というチキンレースを繰り広げています。
カニのような定価がない商品はどっちのやり方を取ったとしても
別に非合法ってわけではなく、それぞれの店の販売方針となるわけです。
カニ通販の送料のまとめ
現状のカニ通販のショップというのは送料無料商品の品揃えの多い店と、完全に送料別の商品だけの店に分かれています。
送料無料が大正義だとか送料を取っている店はダメな店とか一概には言えないんですよね。
アマゾンだろうが小さい店だろうが商品を発送したら運賃がかかるし、運賃よりも目に見えにくい
ダンボールや発泡スチロール箱など梱包資材もタダではありません。
この記事で言いたかったことは
送料で儲けてけしからんとか批判しているわけではなく
送料無料の店が実はエグイというわけではなく
元通販業界に関わった者としての現状を語ってみました。
食材・食品ランキング
元カニ屋店長オススメ カニ通販ランキング
【知らないと損する】楽天ポイントの裏技
コメント