カニの珍味といえば第一に思いつくのがカニミソだと思います。
カニミソは毛ガニやズワイガニの姿の甲羅をパカっと開いた時に出てくる山吹色や濃緑色のペースト状のものですね。
タラバガニにもカニミソがあるのですが、タラバガニのカニミソはボイルしても固まらないため、加工前にカニミソは取り除かれてしまいます。
それに対してカニには外子と内子はカニミソよりもさらに貴重な食材なのですが、その理由を説明していきますね。
目次
ズワイガニの外子と内子事情は
カニミソと並ぶカニの珍味の外子と内子ですがこちらはメスのカニからしか取れません。
なぜなら、カニの外子はカニの卵のことで、内子は卵巣を指すためです。
ズワイガニの場合はセイコガニ(セコガニ)と言ってズワイガニのメスが漁で獲れます。
北陸や山陰地方の日本海で2017年11月6日から翌年2018年1月10日まで漁が続きます。
セイコガニはボイルされた姿の状態で売られています。
一般的にセイコガニ漁で水揚げされたものを市場で仕入れてボイルして冷蔵便で発送となります。
ズワイガニの場合は大半がセイコガニとして丸々出荷をされるため、ズワイガニの外子や内子が単体で売られているのは聞いたことがありません。
カニの外子や内子が単体で売られているのがタラバガニです。
タラバガニの外子と内子
カニの外子や内子で売られていることがたまにあります。
それらはタラバガニの外子や内子を加工したものとなります。
外子は茶色の小さな卵で、まるで葡萄の房のようにメスのタラバガニの甲羅の中に入っています。
タラバガニをボイルをして醤油漬けにして召し上がります。
タラバガニの外子はとびっ子ほどの小さい粒をしていて、プチプチとした歯ごたえと卵を潰した時に出るエキスが美味しいですよ。
内子はタラバガニの卵巣のことで、通常は塩漬にして冷凍にして売られます。
どろっとしたペースト状の内子は小皿に盛ってお酒のつまみにしたり、ごはんに乗せてかきこむといいですね。
子持ちタラバガニを買って外子と内子、ふんどしと3種のおつまみで楽しむことも可能ですね。
ただし、ここ2年ばかりはロシアのタラバガニの輸入制限がかかっています。
タラバガニの外子とか内子は産卵期の活タラバガニのメスから取ることになるので、ロシアからの原料が入らない現在は自動的に販売出来ない状態になります。
以前は回転寿司にも外子や内子の軍艦巻が流れていましたが、今はもうないですね。
また、1匹に取れる外子と内子の量は、外子は多く取れますが、内子はほんのわずかしか取れません。
そのため外子と内子の価値を比較すると内子のほうが断然貴重品となります。
最北の海鮮市場 子持ちタラバガニと内子
以前では私の勤めていたカニ屋でもタラバガニの外子の醤油漬けと内子の塩漬を販売していました。
しかし、タラバガニの原料が入らないためその後は売れない状態でした。
そのなかでも最北の海鮮市場で子持ちダラバガニと内子を見つけたので紹介しますね。
最北の海鮮市場でのタラバガニ内子塩漬けです。
カニの内子は好き嫌いの分かれるものなのですがお酒好きの人には堪らないとおもいます。
子持ちダラバガニ
もともと子持ちタラバガニを扱っているカニ通販ショップはあまりありません。
最北の海鮮市場はこのような痒いところに手が届く品揃えに定評のあるショップです。
子持ちタラバガニはカニの身、外子、内子、ふんどしと一尾で4つ美味しいです。
カニでもちょっと変わった風味を楽しみたいなら十分価値のあるものだと思います。
こちらの内子と子持ちダラバガニは入荷が不安定でレアなカニとなります。
売り切れになる可能性もあるので見つけたらすかさず買って下さいね。
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